カレー粉と肉エキス⑤

アーネスト・サトウの旅行日記1・2(平凡社東洋文庫544・550)にリービッヒの肉エキスが出てました。

①なぜか2巻第11章 ディキンズと富士山へ 1877

7月30日「4時に起床しリーヴィッヒのスープをつくりそれを飲みながらビスケットw食べた。」p111

②1巻第3章 悪路・険路の針ノ木峠と有峰伝説 1878

8月4日「残っている持ち物といえばリービィッヒの小瓶、瓶詰肉の入った半分空の缶箱、1ポンドのチーズくらい」p117

 

期待はしてなかったけどこれもまた抄訳で、しかも仰々しく「日本旅行日記1・2」などと題しおって。ま、少しは役に立つ程度でス。Liebigだからリービッヒでいいところをわざわざ(あるいは知らんのか)リーヴィッヒだのリービィッヒだの書きおって。ま、唐崎の夜雨(よさめ)よりはましかも。

 もっとも野麦峠のところで『麦を意味するものではなくこの付近一帯に自生するクマザサのことで』と馬脚が出たね。おいおい、実だよ、実!えーと、彼は私より14歳年上ですな。勉強の足らんおひとでス。