新たな古いガイドブックを見つけました

昭和8(1933)年鉄道省発行のAN OFFICIAL GUIDE TO JAPANであります。例の後藤新平が鉄道院総裁であった時に作らせた「東亜英文旅行案内」の改訂版(日本をメインとした簡略版)ということです。珍しくも金沢大学の図書館から借りたものです(ああ、もちろん四高図書館蔵書ね)。日本の古本屋では絶えて久しく出たことがなく、紀要に載せるためにコピーしまくりました。あー、疲れた。「東亜英文旅行案内」は、まあひどいシロモノでありまして、金沢の箇所はのっけから「Hokuroku Line」まあ、読めんことはないけど北陸をホクロクと読まんでも…。浅野川は2回出てるが、ともに「AMANOGAWA」。どこの川じゃ。兼六園が日本三名園なのはイイが残りが後楽園と栗林公園!そのうえ「KURIBAYASHI KOEN」ときたもんだ。その程度で「世界に冠たる」などとホザイテいたらしい。この改訂版には水戸の偕楽園が記載されておりマス。ちょっと気になるのが両版ともに上杉謙信が卯辰山に城を築いたように書かれてあることで、ホンマカイナと思った次第。