「國際觀光」がない!②

日本の観光史研究を志す者(あまりいませんが)にとっては「國際觀光」はまさに宝の山。例えば、「軽井沢とほぼ同時期に宮城県塩釜港の近くに高山という外国人専用の避暑地が出来ていた」。「雲仙では外国人避暑客にキャンバス・バンガローを貸していた」。外国のニュースでも、目下世界一の観光客数を受け入れる「フランスがかつて年率15%で観光客数が減少していた」。などなど、知らないことだらけで、とにかく勉強になる雑誌なのです。「日本にもカジノを」などという主張も掲載されており(80年も前に!)いまどきの観光政策の立案者(誰だか知りませんが)が見たら腰を抜かすような記事が満載。

 まあ、時折ヒットラーやムッソリーニが掲載されているので、終戦当時にヤバイ、と考えた方々が処分したのでしょうかね、いやー残念。(続く)